アコードユーロRの魅力

ホンダはトヨタなどと同様に、欧米向けのラインナップをしています。欧米向けのものは日本ではあまり人気がなかったりもしますが、スペックなどは優れているものもあり中古車で狙うならかなりお買い得といえるようなものも少なくありません。その一つとして挙げられるのがアコードユーロRでしょう。アコードは日本ではそこまで人気はありませんが、欧米ではかなりの人気車ともなっており、このアコードの街乗りスポーツタイプがユーロRになるわけです。この欧米向けモデルの特徴となっているのはそのエンジンサイズでしょう。エンジンは2Lと2.4Lで、いずれもi-VTECしかもユーロRの場合には最高出力220psの専用ハイパワーNAエンジンが搭載されていますので、走りのダイナミックさではトヨタや三菱などではなく、BMWがライバルとして挙げられるほどです。
開発にいたっても「移動速度の高いヨーロッパの道でも、安心して長時間走り続けられる」ことが目的としてあげられているように、この走りの安定さにこだわりをみせています。もちろんこのような走りだけに特化しているわけではなく細かな点においてもさまざまな工夫があり、例えばドアロックに補強材を入れたり、振動を低減するためエンジンマウントが調整されていたりします。同時に発売されたワゴンは室内空間も広く作られており、オールラウンドで使えるスペックになっています。またこのワゴンには専用設計のリアサスペンションが備わっていたりもしますので、走りに関する点でもまったく遜色ありません。
しかしどちらかというとこのユーロRはサーキット走行の向けたスポーツタイプというよりかは、日常の使い勝手をメインしたスポーツタイプだということができます。それらはエンジンのチューニングにもあらわれており、8000回転を超える高回転エンジンに二次バランサーが付けられ無駄な振動がないように工夫されています。それでも専用のグリルやバンパー、サイドシルガーニッシュ、17インチアルミホイール、チタン調バックレンズなど、ユーザーをその気にさせてくれるインテリアも用意されています。今では中古車市場でアコードユーロRが100万円以下で探せるようになっていますので、街乗りできるスポーツタイプを探しているのであれば選択肢に入れてみても良いでしょう。中年になってきてタイプRなどのスポーツタイプに乗ることに気後れしているのであれば、ユーロRはしっくりくるかもしれません。